「コンプレックスのせいで、人生失敗ばかりしている」
「コンプレックスを持っている自分が大嫌い」
そんな辛い気持ちになった経験はありませんか?
僕はありました。
背が低いこと・顔が大きいこと・数学が苦手なことなどなど。数えればキリがありません。
こうしたコンプレックスによって、あがり症になったり・人と話せなくなったり・物事を自分で選べなくなったりしました。
SNSで自分と他人を簡単に比較できるようになって、コンプレックス(劣等感)に悩まされている人が更に多くなったと思います。
容姿・学歴・仕事内容・ポジションなど、コンプレックスには様々な種類がありますね。
多少のコンプレックスは向上心に繋がるのでOKですが、いきすぎるとあらゆる行く手を阻みます。
僕もコンプレックスが行きすぎたゆえに人生ガタ落ちだったんですが、何とか克服しています(極度のあがり症、緊張してお腹を壊す、人と話せないなど)
今回は、下記をブログの1テーマとしてお伝えします。
「どうやってコンプレックスを克服するのか?」
「コンプレックスと上手く付き合ってステップアップするにはどうすればいいのか?」
結論、コンプレックスは両面(外見とマインド)同時にメスを入れた方がラクになります。
また、コンプレックスは絶対克服する必要はなく、自分の強烈な武器に変えるのもおすすめです。
今回、コンプレックスを克服する方法をお伝えしていきます。
よくある精神論とか自己啓発系ではなく、しっかりアクションを起こしながら自分を変えていく内容です。
「コンプレックスをなんとかしたい!」
「でも、何から手をつけていいのか分からない・・・」
と思っている人は特に読んでみてください。
■筆者プロフィール
理学療法士(登録番号:147059号)を6年。
リハビリや運動は、メンタルや心の変化が重要と実感。
心理学を学び、認知行動療法と一緒にリハビリを提供する。
回復期リハビリテーション、整形外科クリニック、訪問リハビリを経験。
理学療法士の傍ら、陣頭指揮者として店舗売上を半年で30%以上向上させる。
個人ブログは年間8万PVを達成。
医療福祉業界からIT企業の企画職へ転職成功。
独学で絵を学んで1年で絵が売れる。画家として活動を始める。
コンプレックスとは?
まずコンプレックスについて話す上で、重要なことをお伝えします。
コンプレックスとは、“自分のイメージのズレによって引き起こされる心理学的な表現”です。
実はコンプレックスは様々な種類がありますが、ここでは一般的にイメージされている、コンプレックス=劣等コンプレックスと定義してお話しします。
コンプレックスを具体的に説明すると、他人はそう思っていないけど「僕は頭が悪い人間だ」「小さい体が好きじゃない」と劣等感を抱くことですね。
コンプレックスは容姿だけでなく、学歴や就職先・仕事内容・性格など、様々なモノゴトに表れます。
コンプレックスを持っていると、過剰に気にして自信を失ったり行動できなくなったり立ち直れなくなったりします。
たとえ優秀ですごい特技を持っていても、自分に自信を持つことが出来なくなってしまいます。
僕の場合、小学5年生くらいから自分の性格・家庭環境に対するコンプレックスが始まりました。
そして、思春期真っ只中で自分の見た目や表情、思考など色んなところを気にし始めます。
親から「あんた真面目だし気にしすぎ」「誰もそこまであなたの事を見てないから」
と言われましたが、そんな簡単に片付けられることではありません・・・
心理学的に「気のせい」で片付けると、余計にコンプレックスが大きく強くなることが分かっております。
このブログを読んでくれる皆さんも、同じような経験、あると思います。
辛いですよね・・・
コンプレックスは他人からのジャッジによって生まれる
コンプレックスは、その人のせいではありません。
大抵、生きてきた背景や他人との関わりで生まれます。
心理学の研究や心理学者の提唱によると、”コンプレックスは他人からトリガーを引かれ、ジャッジされた結果生まれる”という説があります。
ジャッジとは具体的に「〇〇さんって面白くないよね〜」「足短いね」など、
いわば決めつけみたいなものです。
言われた側は「ああ、自分は面白くないんだ」「足が短いからダサいのか」という気持ちが、ずっと付きまといます。
本人は気にしてなかったのに「これって、もしかしてマズい?」と気にし始めてしまうのですね。これがコンプレックスと、個人的に判断しています。
そしてコンプレックスを克服するためには、自己評価を改善することが重要と言われています。
自分が持っている能力や良い点を見つけ出したり、他人と比較することをやめることも重要と言われています。
でもそんなので上手くいくなら、コンプレックスを抱え続ける人は少なくなるはずですよね。でも現実そうじゃないです。
みんなの心の声「そんな単純でも簡単でもないんだよ!」
僕もそう思います。
コンプレックスは外見だけ変えても意味がない
コンプレックスはどれも、目にみえる物事に向けられがちです。
例えば、スタイルの良し悪し・社会的地位・モテるかどうか?など。
すると、見た目を変える・資格を取る・年収を上げるなど、自分の外側だけに力を注ぐようになるんですよね。
ですが、コンプレックスは内面と外面、両方同時にメスを入れる必要があります。
なぜなら外見だけ良くしても、ちょっとした失敗でメンタルがやられてしまうからです。
僕の場合、オシャレやメイクをしたり、転職で年収を100万以上上げたりしてきました。
これは外見メインで、メスを入れている状態です。
もちろん自己肯定感は一時的に上がるので波に乗っている時は良いのですが、
小さなミスをしただけで、ガラガラとメンタルが崩れてしまったのですね。
僕はミスがない時期もずっと、ジェンガゲームをやっているような不安定な感覚に陥っていました。
そこで内面も一緒にメスを入れた結果、本当の意味でコンプレックスを克服する(または武器に変える)ことが出来ました。
自分軸で生きられるようになりましたし、過去の自分よりブレなくなるんです。
皆さんに知っておいて欲しいのは、以下のポイントです。
- 外見の追求は、一時的にコンプレックスを克服できる
- 内面の追求で、更に自分自身が補強される
- 内面と外面同時にメスを入れることで、真の意味でコンプレックスが克服される
次に、コンプレックスを克服する具体的な方法をお伝えしていきます。
コンプレックスを克服する3つの方法
では、これまでの前提を踏まえた上で、コンプレックスを克服する3つの方法を解説していきます。
以下の3つのワークを行うことで「自分は変われる!」とアクションを起こせるようになります。次第にコンプレックスが気にならなくなった、解消されたという結果が残ります。
- 1.小さな成功体験を短期間で多く積み重ねる
- 2.自己分析を徹底的に行う
- 3.他人から良い評価をもらった状態でアクション
図で説明するとこんな感じです。
(3つのワークで自己肯定感が高まる→その状態でアクションを繰り返す→コンプレックスへの意識が薄くなる→最終的にコンプレックスを克服するか武器に変える)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.小さな成功体験を短期間で多く積み重ねる
成功体験によって自己肯定感が高くなって、自分に自信が付く。
そんな意見を聞いたことはありませんか?
確かにそうなのですが、これだけ聞くと何か大きな目標に向かって何か成し遂げないといけないような感覚になりませんか?
成功=簡単に達成出来ないものとして、イメージされる方もいると思います。
例えば、以下の内容です。
- 社内で表彰される
- マイナス10kgのダイエットに成功した
- 筋肉が付いて体脂肪率が10%になった
事実、成功体験は、コンプレックス解消に大きなメリットを生む・・・。
個人的には「短いスパンで小さな成功体験を繰り返した方がいい」と考えています。
小さな成功体験であれば、すぐに達成出来そうですし現実的だからです。
挑戦して成功するまでの間隔を「短いスパン」に設定することで、あなたにとってプラスの状況が連鎖的にずーっと続きます。
つまり「何をやっても上手くいく状況が普通の状態」と、脳を錯覚出来るのです。
結果「やれば出来るぞ!」と自分に自信が付きますし、コンプレックスを克服する起爆剤にもなります。
過去の僕は、ものすごい数のコンプレックスがあったので、色んな本を読んで挑戦しました。
例えば会社の売り上げを上げる・理学療法で患者さんを早く退院・オシャレして憧れの人に褒められるなど、大きな目標=成功としてきました。
でもこのやり方だとコンプレックスを克服することに長い時間がかかりますし、すぐに心が折れます。
なので軌道修正して、小さな成功を短い期間で多く達成するようにしました。
例えば、英会話を毎日行った・体脂肪率を13%前後キープした・社内で提案が出来た・知らない人に挨拶した(これだけでも成功!)です。
すると、たった小さな成功体験でポジティブな自分が連鎖的に上書きされるので、不思議とコンプレックスが気にならなくなっていくんですよね。
更に続けることで、次第と自信が付いてきてコンプレックスが消えました。
ただ1のワークは、コンプレックスが一時的に気にならない状態なので、基盤としては弱いです。
次にお話しする2と3のワークも行う必要があります。
2.自己分析を徹底的に行う
なぜ自己分析?と思いますが「自分はココが良い」「こういう場面でネガティブになる」という気付きを得るためです。
コンプレックスを持っていると視野が狭くなって、対処の仕方が分からなくなります。
方向が定まらなくなるので迷子になって、一向に良くならないんです。
自己分析は色んな方法がありますが、僕はシンプルにこれだけで大丈夫でした。
*個人差はありますので、微調整する必要はあります。
- 自分の性格と傾向を理解する
- 自分の性格に紐付くポジティブ・ネガティブなイベントを洗い出す
- 他人から良い評価をもらった上でアクション
自分の性格と傾向を理解する
自分の性格や傾向を深堀りする事で「いつどんな時に自信を無くすのか?」「自分は価値のある人間だった」などという、隠された要素が分かってきます。
この隠された要素を発掘することが、コンプレックスを解消したり自分軸で生きる基盤になります。
ただ、個人的に自己評価だけで済ませるのは勿体無いと思っていて。
人間心理上、自己評価は甘くなる傾向にあるので、基本的に自分の性格を教えてもらう方が良いです。
例えば身近な人に「僕の性格とか雰囲気ってどんな感じ?」と聞いてみましょう。
すると「自分では人見知りだと思っていたけどそうじゃなかった」という認識のズレが見つかります。
他にも以下を活用するのもアリです。
- 数秘術や九星気学で自分の傾向を調べてみる(歴史上用いられてきた&統計データなので使える)
- 家族や親戚に自分のルーツを聞く
自分の性格に紐付くポジティブ&ネガティブなイベントを書き出す
今の自分は、過去の自分が作り出します。
自分の過去にあった、ポジティブなイベント・ネガティブなイベントを書き出してみましょう。
ポイントは、結果だけでなくプロセスを書き出すことです。
例えば、人前で話せなかったという結果があります。
どのような流れで、何がキッカケで話せなかったの?というプロセスを洗い出してみましょう。すると、自分のクセが判明します。
ここが、イベントを書き出す必要性です。
僕の場合、人前で発表すると顔が赤くなる事がコンプレックスでした。
なぜそうなるのか?考えた結果、経験不足と慣れの問題でした。
「ハードルが高い状況で発表したことが無かった」から自信が付いていない事が判明し、英会話スクールに入って英語のプレゼンを50人以上の前で5回も行いました。
(当時のプレゼン資料)
すると身体の中にストンと何かがハマった感じが起きて、人前で話すことが苦じゃなくなったんです。
「具体的にこれがコンプレックスになったんだな」と冷静になって、原因と対策を立てやすくなります。
3.他人から良い評価をもらった状態でアクション
小さな成功体験を積み重ねても、自己分析してもどうしようも出来ないコンプレックスはあります。
そんな時は、他人から良い評価をもらった上で、アクション(挑戦)してみましょう。良い評価だけを集めるんです。
ただでさえ日本人は幸せを感じるセロトニンが少ない民族なので、過大評価でもいいんです。
ここで「自分はできる!さすが!と思えば大丈夫なのでは?」と思ったかもしれません。
テキサス大学のウィリアムスワン教授は”自分で自分を褒めたり肯定したりするアファメーションというやり方は効果が無い”と提言しています。
むしろ、自分を否定して逆効果になるという事も。
他人からの評価を良い評価に限定する事で、自己肯定感を高く設定しやすくなります。
「自分は上手くいく!」という確信が、アファメーションよりも付きやすいのですね。
自己肯定感と幸福感の関係性、上手くいきやすいデータはいくつもありますから結果は言うまでもありません。
例えば僕の場合、背が低い強烈なコンプレックスを持っていました。
そこでオシャレをして、友人・親戚・ショップの店員・恋人から評価をお願いしました。
具体的には以下のような評価を頂きました。
- 「Takaさんの今日のコーデはスラッとしていて綺麗な感じ」
- 「雰囲気変わったね〜!素敵です」
- 「横に並んだら確かに背は低いけど、パッと見168cmくらいに見えるよね〜」
- 「こういうコーデ方法もあるのか・・・アリだな、勉強になります」
上記の評価を頂いた後、すぐに行動に移す事が重要です。
いくら良い評価を頂いて自己肯定感が上がっても、それは一時的なので時間が経つごとに下がっていきます。
エビングハウスの忘却曲線という、人間の記憶は以下のように維持出来ないとされている物事と似ています。
一時的に上がった自己肯定感も、時が立つごとに薄まっていきます。
僕は、エーチームグループ(芸能事務所)のオーディションを受けて最終面接まで受かったんです。オーディションに受かる事が目標だったのと、やりたい仕事を優先して辞退しました。
いつだってコンプレックスは解消できる
人によって個人差はあれど、いつだってコンプレックスは解消出来ます。
そのためには、“まず自分自身を知り・正しくアクションして・良くなって当たり前の状況を作り・さらにアクションする”の繰り返しが大事です。
- 1.小さな成功体験を短期間で多く積み重ねる
- 2.自己分析を徹底的に行う
- 3.他人から良い評価をもらった状態でアクション
この3つのワークを試してみてください。「あれ?いつの間にかコンプレックスが気にならなくなった」という感覚がやってきますので。