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メンズニットの種類と選び方を徹底解説!ポイントを押さえると簡単です!

メンズニットの種類と選び方を徹底解説!ポイントを押さえると簡単です!

 

秋冬のメンズファッションで登場回数が多くなるのがニット。

 

保温性に加え、レイヤードが必要な秋冬の季節に重要なアイテムとなってきますよね。

メンズファッションにおいて身近に感じるアイテムでもあるのではないでしょうか?

 

選び方の結論

  1. 天然素材が含まれており、含有量が多い
  2. 化学繊維の含有量が少ない
  3. レーヨンなど艶感のある素材が含まれている
  4. 上品さがあり、使いやすいハイゲージまたは変化を程よく出せるミドルゲージ。

となります。

 

詳細をお話ししていきます。

メンズニットは4つポイント押さえておけばOK

メンズニットを選ぶ上で、最低でも以下の4つのポイントを押さえておけば失敗することが減ります。

  1. 天然素材が含まれており、その含有量が多い(ウール・カシミア・コットン)
  2. 化学繊維の含有量が少ない(多くても50~60%)
  3. レーヨンなど艶感のある素材が含まれている(雰囲気がガラリと変わる)
  4. 上品さがあり、使いやすいハイゲージまたは変化を程よく出せるミドルゲージ。

 

4つのポイントがいくつか当てはまっているニット(セーター)は価格が安くても比較的失敗しにくいですし、選びやすくなります。

 

天然素材が含まれており、その含有量が多い

天然素材はウールやアルパカ、カシミアなど、自然界の生物から採れる素材の事を指します。

 

 

最近では人工素材のクオリティが上がっていまして、フェイクと気付かない程のレベルにまで到達しています。

 

ですが、天然物と比較すると風合いや保温性・雰囲気など見劣りする点があります。

 

やはり天然素材の方が着用時の上品さや高級感・雰囲気の良さに繋がりやすいです。

 

ユニクロ・ジーユーなど比較的安価なアイテムだと当たりハズレがありますがそれらを引く可能性も少なくなる1つのポイントです。

 

化学繊維の含有量が少ない

化学繊維はポリエステルやアクリル、ナイロンなどの合成繊維とも言われている石油を主原料とする素材です。

 

肌触りが硬かったり、吸湿性に乏しいデメリットがありますが耐久性に富んでいるメリットも持ち合わせています。

 

よって全く含有していない事が正解とは限りません。

 

縮みやすくて耐久性が乏しいカシミヤやシルクなどにブレンドする事で耐久性を維持する意図があったり、シワになりにくくする事が出来るからですね。

 

化学繊維の含有量が80%など100%に近ければ近いほど風合いが硬くチクチクした着心地にもなりやすいです。

 

含有量が多くても50~60%あたりが個人的に良いと感じているところです。

 

 

レーヨンなど艶感のある素材が含まれている

レーヨンは化学繊維ですが、シルクに似た風合いと独特の艶感がある素材です。

よくスーツの裏地に使われるキュプラもレーヨンの仲間です。

 

絹が高級品として出回っていたヨーロッパでは、貴族しか着用出来なかった。

よって、絹の代わりとして生み出されたのが始まりと言われています。

 

吸湿性に富んでおり、シワになりにくくて上品な出で立ちにも関わらず比較的コストを抑える事が可能です。

 

よって、ユニクロのアイテムにもよく使われていますね。

 

レーヨンが含まれていることにより、ポリエステル等の化学繊維が含まれている服も上品で高級感のある印象になります。

 

上品さがあるハイゲージまたは変化を程よく出せるミドルゲージ。

こちらは素材では無くニットの編み方の違いです。

 

網目が小さいか大きいかによって相手に与える印象やコーデの雰囲気がガラリと変わります。

 

ニットはどれを選べば良いのか?手っ取り早く失敗しないものを選びたい場合、網目が詰まったハイゲージまたは適度に立体感があるミドルゲージを選ぶと良いです。

エクストラファインメリノクルーネックセーター(長袖)

UNIQLO

 

417 EDIFICE

ニットの素材と選び方

ニットに使われる素材は様々なものがあります。

 

この素材をふんだんに使っているから良い!逆にこの素材が含まれているから安っぽいとはならないのがファッションの面白さと難しく感じるところですよね。

 

素材の特徴をある程度理解しておくと、ファストファッションからハイブランドに至って服を選ぶ時に失敗しにくくなるのと同時に1つの基準が立ちやすいので便利です。

 

ニットに使われている素材

天然繊維

  1. 動物繊維=羊・アルパカなど動物の毛から作られる繊維。虫に食われやすい。
  2. 自然繊維=綿や麻を中心とする繊維。シワになりやすい。

 

化学繊維

  1. アクリル・ポリエステル・ポリエステル=耐久性に富んでいるが、吸湿性が低い。

天然繊維と化学繊維をバランス良く混合する事で耐久性が上がるなど良い影響となる。

 

王道のウール

ウールはニットに限らず、様々な冬物に使われている素材です。

夏用のスラックスにも応用されており、数パーセント含める事で夏場でも快適さと上品さを兼ね備える事が出来ています。

 

とても身近に感じる素材の1つです。

 

「ウール」と記載があるものもあれば、「メリノウール」と記載があるものもあります。

ウールは羊毛全般を指しますが、メリノウールはメリノ種の羊毛の事を指します。

 

メリノウールの方が繊維が細くて柔らかい為、肌触りが良くて艶感もあります

 

品質表示としてウールマークが付けられていますので、選ぶときは判断しやすいです。

 

ウールの特徴

  • 夏は涼しく、冬は暖かい吸湿性に富んでいるのでムレない
  • 型崩れしにくくて丈夫
  • 水洗いすると縮んでしまう
  • 毛玉が出来やすい(化学繊維ほどでは無いが)

 

ウールにも種類がある

  • ピュアメリノウール(ウール100%)
  • メリノエクストラファイン(ウール100%+繊維は中間の太さ)
  • メリノウルトラファイン(ウール100%+極細繊維)

繊維が細くなればなるほど高級ですが、耐久性は劣ります。

色を付けやすくする為、耐久性を上げる為にアクリルやナイロン等の化学繊維を混合しているものがあります。

 

繊維の宝石カシミヤ

カシミヤは私達のイメージでは高級なイメージが強いかと思います。

 

カシミヤ山羊から採れる天然素材で、

  • ウールよりも繊維が細く、肌への摩擦が起きにくいので肌さわりが滑らかに感じる。
  • 油脂分がカシミヤ独自の風合いを出している。
  • 細い繊維の集合体なので空気を含みやすい。よって軽い。
  • 縮れた毛状なので更に暖かい空気を多く含む事が可能。ウールより保温性に優れている
  • 繊維が綺麗なキューティクル。艶・光沢感が非常に高い

という特徴を持っています。

 

 

艶やかで綺麗な髪の女性のように、カシミヤ繊維もキューティクルが整っています。

 

これほど魅力的な特徴とメリットを兼ね備えている動物繊維ですが、同時にデメリットも持っています。

カシミヤのデメリット

  • 繊維が細いということは耐久性が低く、デリケート。
  • 洗濯するとウールよりも縮む。
  • 価格が高い(オーラリーのカシミヤ100%パーカーは10万越え)
  • 等級と量によって品質に差がある

 

一般的に売られているカシミヤを使った服は1万を超えるものや安いものがあります。

  • カシミヤの等級
  • カシミヤが使われている量

が関係しているとも言われています。

 

カシミヤには1級から9級と等級が割り当てられていまして、素材の表示をする時にはカシミヤ100%と混合率は決められていますが等級に関しては表示義務がありません。

 

原料市場では{繊度(繊維の細さ)・繊維長・ヘアーの混入率}によりランク付けされます。

ランク 繊度 繊維長 ヘヤー混率
1級品 14ミクロン前後 34mm以上(最高で38mm位) 0.1%
2級品 14~15ミクロン代 30mm~34mm 0.2%
3級品 16ミクロン前後 28mm~32mm 0.3%以下
4級品 16ミクロン以下 30mm以下 0.5%
5級品 16~17ミクロン以下 28mm以下 0.5%以上
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
8~9級品 17~18ミクロン 24mm以下 1.0%以上

1μ(ミクロン)は1/1000mm 、ビキューナ12μ・上質ウール19~20μ・人間の毛髪は約40~50μニット工房 AMU

 

実際に触れて判断する必要があるのですよね。。。

 

伊勢丹や高級ラインのカシミヤを触れるようにしていると明らかに品質が良くないものは何となく分かるようになります。

 

カシミヤが使われている量に関しては実際に触れて見ると分かりやすいです。

ニット全てをカシミヤとして使っていても、生地が薄かったり網目の隙間が大きかったりすると保温性の高いカシミヤでもその真価を発揮する事は難しいと実感しています。

 

手に持った時に、重さがあり・網目も詰まっているか判断すると良いかと思います。

 

アルパカ素材

ここ数年でアルパカの毛を使ったニットが多く出てくるようになりました。

 

 

ビューティーアンドユースやエディフィスなどが目に付きやすいですね。

 

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アルパカの毛の繊維は細くて毛の内側に空洞があるので暖かい空気を含みやすく、熱がこもり過ぎたら適度に逃がしてくれる特徴があります。

 

ウールやカシミヤよりも強い保温性があり、ウールの約8倍とも言われています。

 

更に繊維が細いのに耐久性も高いため、ニットにウールとアルパカ両方含有するニットが現在は主流かなと見ていて思います。

 

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また、毛玉になりにくい事や防水性と汚れが付きにくいメリットも兼ね備えており、手入れが楽なのも良いですね。

 

ただ、ウールやカシミヤと比較するとあまり流通していない印象がありますので、

  • 手入れを手軽にしたい
  • 長く愛用したい

思いが強い方にはおすすめかと思います。

 

ウール似た風合いのアクリル

アクリルは人工的に作られた合成繊維ですが、ウールに似た風合いを持っています。

 

特徴としては安価に服を作ることが可能だという事と、耐久性があるので長持ちしやすい事、空気を含みやすい軽い素材なので保温性があるという事です。

 

デメリットとしては、吸湿性がないので汗をかくと蒸れてしまうという事や毛玉が出来やすい傾向にあるという事です。

 

アクリルは耐久性がやや低いウールと混合する事が多く、ウールの柔らかくて吸湿性のある特徴とアクリルの安価で耐久性があるメリットを掛け合わせる事が出来ます。

 

ただ、アクリル混合率が高いと毛玉になりやすい事になるので注意が必要です。

 

最近ではウールとアクリルの見分けが付かないくらい風合いが良くなっているので多少アクリルが含まれいても気にする事は無いかなと思います。

 

ポリエステル

ポリエステルもアクリルと同様、合成繊維となります。

 

 

世界でもっとも多く生産されている素材の1つで、コットンのような手触りがあって使い安い特徴があります。

 

もっとも大きなメリットとしては強度な耐久性の高さにあります。

 

アクリルよりは軽さと発色の良さが劣りますが、耐久性が高いためウールと混合される事が多い素材になります。

 

デメリットとしては吸湿性が低い事とアクリルより保温性が低い事です。

 

化学繊維に関しては動物・植物から採れる自然繊維と組み合わせる事で耐久性が上がるなど良い影響を及ぼしますが、混合率が高いと風合いが損なわれたり着心地が悪くなったりするので、化学繊維は70%以上含まれない方が良いかなと思います。

 

ニットの編み方と選び方

ニットには素材に加えて編み方も意識して選ぶと様々な表情を楽しむ事が出来ます。

 

網目は小さい順にハイゲージ→ミドル→ローゲージと大きく3種類に分けられ、網目が大きくなればなるほどカジュアルな要素が強くなります。

 

 

逆に網目が小さくなればなるほどドレッシーで上品な要素が強くなります。

 

結論、選ぶ時に迷った時はハイゲージまたはミドルゲージを選ぶと失敗しにくいアイテムを選ぶ事が出来ます。

 

それぞれ良し悪しがありますので順を追ってお伝えしていきます。

 

ニットの編み方と選び方

  1. 網目の詰まったハイゲージは最も使いやすく上品。しかし、身体をタイトに見せやすい為ワンサイズアップし、Vネック・クルーネックを選ぶのがおすすめ。
  2. ミドルゲージは適度に変化を付けやすい編み方。生地に厚みがあり、ハイネックやクルーネックと相性が良いのでおすすめ。
  3. ローゲージは網目が大きく、柄が含まれているものが多い。よってカジュアルに見えやすい。

 

網目の詰まったハイゲージ

網目を細かくしたハイベージニットは、スーツなどのビジネスで用いられる事が多いアイテムのインナーとして使われる事が多いゲージです。

 

網目が細かい事によってクリーンで上品な印象を与えやすく、伸縮性も高いメリットがあります。

 

デメリットとしては、伸縮性が高い為に身体にフィットしやすく、網目に変化が無いので1枚で着用するとのっぺりとした印象になりやすいです。

 

仮に1枚で着用する場合は、1~2サイズアップしてややルーズに着れば様になりやすいのでそこまで気にする必要は無いかなと。

 

シンプルでどのアイテムにも合わせやすく、上品さがある雰囲気なのでスタイリッシュに着こなす事が出来ます。

 

注意点としては身体にフィットしやすい分、タイト目になるので選ぶ際はサイズを上げる事とネックはVネックまたはクルーネックがおすすめです。

 

適度に変化を付けやすいミドルゲージ

クリーンでシンプルさが強いハイゲージと比較すると変化が付けやすいのがミドルゲージです。

 

網目はハイゲージよりも大きく、畝のような縦のラインが出てきている点が特徴的です。

ハイゲージと比較すると生地自体の厚みがあり、網目によってマンネリ化したコーデに変化を付けやすいです。

 

後述するローゲージよりもカジュアルさを抑える事が出来ている為、使いやすく、身体のラインを極端に取りづらいです。

 

個人的に選ぶ際にはネックの形がハイネックまたはクルーネックと相性が良いと実感しています。

 

なぜなら、適度にボリュームがある分首元に持ってくる布地を高く設定しても相対的に顔が大きく見えにくい為です。

 

ローゲージ

網目が最も大きく、ざっくりとした印象が特徴的なローゲージは網目を使って模様や柄が入る事が多いです。

 

 

3つの編み方の中で最もカジュアルな雰囲気が漂うローゲージは、1枚で着用すると子供っぽく見えてしまうことも。

 

それはローゲージが持つ柔らかい甘めの印象が強いからです。

 

ブラックの重厚なアウターや無骨なダブルライダースジャケット、テーラードジャケットなどに合わせると相性が良い編み方ですね。

 

具体的にどこのアイテムが良いの?

「色々素材があって分からない」「結局どこのどんなアイテムが良いの?」と思う方も多いかと思います。

 

私も数多くのブランドのアイテムから選ぶ時は結構大変だ。。。と思いますので笑。

 

そこで、具体的にどこのブランドのどんなアイテムがおすすめなのか?まとめてみました。

 

EDIFICE -エディフィス-

エディフィスはジャーナルスタンダードなど率いるベイクルーズグループの1ブランドで、エディフィスと417エディフィスがあります。

 

無骨で男らしさのあるジャーナルスタンダードと比較してやや柔和な印象のあるアイテムが揃っている印象にあります。

 

サイズ感もややジャスト目のものが多く、コーデを組みやすいです。

 

EDIFICE CASHMERE クルーネック

 

417 EDIFICE 【TAUPE / トープ】メランジアゼアクセントクルーニット

 

編み方によって変化を出しやすいアイテムがあるのも嬉しいですね。

 

417 EDIFICE 【SAGE / サージ】Waffle クルーネック

 

TOMORROWLAND -トゥモローランド-

トゥモローランドは元々ニット類専門のブランドだった事は有名な話ですが、実際に見てみるとニットやセーター類のクオリティは目を見張るものがあります。

 

TOMORROWLAND MEN ラムズウール ショールカラーニット

 

 

こちらはSuper140’S相当の極細な繊維を使ったニットなのですが、super140’sのアウターやニットは希少性が高く、艶感や滑らかさも段違いです。

TOMORROWLAND MEN スーパーファインラムウール クルーネックニット

 

色味のあるニットは可愛い印象を与えてしまいやすいのですが、ここまでの素材となると上手くカバーして着る事が出来ます。

 

ローゲージの編み方でも上品な印象になりやすいブランドですね。

 

TOMORROWLAND MEN スポンディッシュメリノ ハイネックニット

 

TOMORROWLAND MEN 【WEB先行予約】 シルクコットン クルーネックニット BOTTO GIUSEPPE

 

URBANRESARCH -アーバンリサーチ-

アーバンリサーチのニットは天然素材を用いたものが多く、シルエットはややボックスシルエットから緩めが比較的多いです。

 

この緩さがニットの素材感と風合いにマッチするので、緩さのあるニットを選ぶ際はアーバンリサーチはおすすめです。

 

こちらは牛の仲間であるヤクの毛を用いたニットですね。

URBAN RESEARCH YAK100 クルーネックニット

 

ヤクウールはカシミヤよりも保温性が高いと言われており、アルパカに似た手入れのし易さがあります。

 

URBAN RESEARCH キャッシュフィールウール片畦クルーネックニット

まとめ

今回はメンズファッションに深く根付いているニットについて素材・編み方・選び方に渡って深掘りしていきました。

 

一見簡単そうに見える王道アイテムは素材やデザインなど注意しないと似合わなかった。

という事にもなります。

 

以下のポイントを念頭に置いて選ぶ事で失敗しにくくなり、自分に合った選び方のキッカケにもなります。

 

  1. 天然素材が含まれており、その含有量が多い(ウール・カシミア・コットン)
  2. 化学繊維の含有量が少ない(多くても50~60%)
  3. レーヨンなど艶感のある素材が含まれている(雰囲気がガラリと変わる)
  4. 上品さがあり、使いやすいハイゲージまたは変化を程よく出せるミドルゲージ。

ABOUT ME
TaKA
理学療法士として6年以上心と体のケアを行う。認知行動と心理学を活用し、自分軸で生きられる方を輩出した。その後、マーケティング職に就き、様々な実務を経て人間心理を学ぶ。現在は心理学×セラピストを組み合わせて、コンプレックスを抱える人・生きづらさを感じている人へ実践的な解決策を提供している。画家としても活動中。
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