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いぬやしき(漫画)のあらすじと感想!新しい設定と人間味溢れた主人公が織り成す物語

いぬやしきは映画化とアニメ化がされて一気に人気となりましたね!

気になっている方にいぬやしき(漫画)のあらすじと感想をザッとご紹介します。

 

いぬやしき(漫画)のあらすじとしては、

老人のような見た目の冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎は、会社や家庭からも疎外された生活を送っており、ようやく購入した一戸建てすらも、家族の歓心を得ることができなかった。追い打ちをかけるように胃ガンだと診断され、余命3か月を宣告される。ガンのことを家族に打ち明けるタイミングが見つからず、打ち明けたとして家族が悲しんでくれるか思い悩む犬屋敷だったが、犬の散歩中に、高校生・獅子神皓と共に非常に小さな宇宙人による事故に巻き込まれ死亡してしまう。だが、事故を隠蔽したい宇宙人によって、生前の記憶や精神を持ったまま、兵器ユニットを搭載した機械の身体となって蘇る。ウィキペディア

という設定の漫画です。

そんないぬやしきという漫画ですが、作者はGANTZを描いた奥浩哉。

 

全巻で37巻と巻数は多めですが、迫力のある物語が好きですっかり奥浩哉の虜に。

 

そういうのもあって連載当初からいぬやしきを読んでいます。

映画化された時はとても嬉しかったです。

 

そんないぬやしきですが、設定が他の漫画と比較して新しいのです。感想も踏まえて書いていきたいと思います。

結末は書きませんが、結末に至るまでの所々のネタバレは少々ありますのでご了承ください。

 

主人公が前代未聞のお爺さん!?

さて、設定が他の漫画よりも新しいと先述しましたが、何が新しいかと言うと、主人公の見た目がお爺さん(父親なのですけどね笑)という設定です。まず少年漫画やバトル漫画にあるのは、

 

・主人公が子供で成長しながら大人になる

・熱血で頑張り屋で困難に立ち向かう正義感溢れる主人公

・イケメンで運動神経抜群でなんでもできる(テニスの王子様の越前リョーマ的な)

 

こんな主人公が少年漫画やバトル物には多く見られます。

 

今回のいぬやしきの主人公は犬屋敷壱郎はお爺さんで見るからに弱そうな主人公です。

震えてますね。

家族からも頼りにされていなく、構ってくれるのは愛犬の花子だけという事で見てて悲しくなります。

頼りない主人公はよく見るなと思っていたのですが、これがお爺さんという年齢設定だったので凄く新しいなと感じたのを覚えています。また後述しますが敵キャラがそっち!?というのも新鮮でした。

 

そんな頼りなくかっこよくない主人公、犬屋敷壱郎ですが、ちゃんと主人公感があるキャラクターなのです。

 

人間味溢れる主人公

主人公犬屋敷壱郎ですが、個人的に人間味溢れる主人公だなと思いました。

誰よりも家族思いですし、困っている人がいたらたとえ相手が大きくて強い相手でも勇気を出して必死に守ろうとします。

いくら機械化していても戦うのは実際怖いと思います。

そこが正義感溢れていて好きです。

自分の事よりも他人のことをまず優先します。こんな風にチンピラもヤクザもボコボコにします笑。

 

 

唯一の敵がまさかの!?

主人公、犬屋敷壱郎は宇宙人によって機械化されてしまうのですが、その場にいたもう一人も同じ境遇となってしまうのですよね。そして2人はロボットになる代わりに人類を超越した力を手に入れます。

 

その機械化した後、2人の性格・環境・過去などが絡んで対立する関係となってしまうのですが、その犬屋敷壱郎と対立するのが、獅子神皓(高校生)です。

見るからにイケメンで、なんでも出来そうな感じですよね〜。

今までの感じだとこっちの方が主人公感があると思いました。(GANTZの時など)

 

主人公の犬屋敷壱郎は人間味溢れる性格で多くの人を助けてヒーローになります。

一方、獅子神皓は家庭や今まで自分が考えていた境遇も重なって大量殺戮を繰り返して指名手配の身になってしまいます。まさに悪役ですよね。

 

しかし、正義と悪という分け方をしていますがどちらも何かしら悩みや悲しみ・葛藤があるのです。

 

 

2人の考え・生き方を是非見て頂きたいです

2人とも機械化して自分は人間ではないのではないか?生きているのだろうか?

と自問自答するようになります。

 

犬屋敷壱郎は、末期のガンと宣告されていた事や元々の性格が優しい温厚な性格であった事もあって人を助ける事で自分が生きているのだと実感します。

 

一方、獅子神皓は人を殺す事や窮地に追いやる事で出る表情を見て自分が生きているのだと実感します。

 

そんな両極端の考えを持つ2人ですが、この悪役の獅子神皓にも人間味溢れるシーンがあります。

離婚した父親はお金持ちで幸せに暮らしており、獅子神は母親と2人で貧しく暮らしています。2人で助け合いながら暮らしてきたのですが、母親が末期のガンである事を獅子神に打ち明けます。

このシーンはそんな母親を助けるべく、自分の機械の力で病気を治している場面です。

と言っても、その後は指名手配となって母親が自殺したことが引き金となって大量虐殺に走ってしまいますが。

 

2人とも巻数を経て成長していきます。

 

犬屋敷壱郎は家族とコミュニケーションが中々取れず、会話するときも自信なさげな感じでした。

それが人を救って自分が生きていると実感することなどがきっかけで、こうして息子に自分の考えや生き方をしっかり伝えることが出来るお父さん(年齢はお爺さん)に成長します。

こうして弱い自分を受け入れて自信を持って生きていける成長は見習うべきだなと思いました。

 

獅子神皓はある同級生の女の子がきっかけで、殺した人の数だけ救っていくように心を入れ替え、相手を大切にするように成長します。

しかし、一旦大量虐殺しているので世間は黙っている訳がないですよね。

犬屋敷壱郎に徐々に追い詰められていきます。

このシーンなんかは少し悲しいシーンです。

 

結果はどうであれ、2人とも自分の過去や弱さを受け入れ、人間らしく成長していきます。

バトルもあって楽しい漫画ですが、この成長する過程や生き方などを感じて読んでみるとまた一層面白いですし、自分自身の人生や生き方に影響してくるかもしれません。

 

まとめ

感想としては、2人の生き方や成長過程をみることで、自分にもこんな生き方ができたら…こう言う事はしてはいけないよななど考えることが多くあったと思います。

巻数は10巻と短いので気軽に読めると思います。

 

電子書籍や、紙媒体どちらもおすすめです。

ABOUT ME
TaKA
理学療法士として6年以上心と体のケアを行う。認知行動と心理学を活用し、自分軸で生きられる方を輩出した。その後、マーケティング職に就き、様々な実務を経て人間心理を学ぶ。現在は心理学×セラピストを組み合わせて、コンプレックスを抱える人・生きづらさを感じている人へ実践的な解決策を提供している。画家としても活動中。
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