奥浩哉作の漫画、ギガント(2巻)のあらすじと感想をお伝えしていきます。
※内容をお伝えするに当たって、若干のネタバレはご了承ください。
以前にもご紹介した、ギガントという漫画👇
GANTZ、いぬやしきで知られる奥浩哉の作品で、個性的なSFストーリーが特徴です。
現在もビッグコミックスペリオールにて連載中の作品です。
主人公は映画監督を夢見る高校生の横山田零。
ヒロインのパピコ。
恋愛・憧れ・欲望を実現するETEサイト・SFなど様々な要素が散りばめられた物語となっています。
一見表紙だけ見るとどんな内容なのか分からないのが「ギガント」
最新刊の2巻の内容に入る前に以前紹介した記事をご参照ください👇
漫画ギガント(2巻)のあらすじ
今回のお話は、都市伝説とも囁かれる謎のサイト「ETE」。
大衆の投票によって票を獲得した内容が確実に実行されるのですが、最早都市伝説では無いくらいに大勢の前で実行された事がキッカケとなってメディアでは注目の的に。
結局正体は分からないまま今回の回は終わる事になるのですが、
主人公の零とヒロインパピコの関係に進展が
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東京(六本木)・世界中で「破壊神」が出現
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出現場所に出かけていた零とその家族は破壊に巻き込まれる
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零との連絡が取れなくなった後にパピコは巨人化して立ち向かう…
といった内容となっています。
今回も謎のサイト「ETE」が深く絡んでくる展開となっています。
漫画ギガント(2巻)の感想
ではこちらはより詳細を含めての感想をお伝えしていきます。
1.高校生と社会人パピコの恋が中心
今回は主人公の零とヒロインのパピコの恋愛への発展が割と中心な内容となっています。
高校生と社会人である2人の世間一般的で言うならばタブーとされていますが、零の一途さや純粋さは見ていて「こんな純粋な恋愛していたな」と懐かしく感じました。
1巻にて2人が出会ってからは、巨人化する問題を解決する為にファミレスに集合して話合うのですよね。
零の父親は映画監督で、元々映像技術や専門知識をある程度持ち合わせている零は多少の推理は行いますが結果的に解決しないまま。
ヒロインのパピコに「憧れ」を抱いていた零は憧れが次第に好きな気持ちへと変化していきます。
・チャットの返信が来ないか寝る前に待っていたり
・会えると分かれば走って会いに行ったり
・好きだという気持ちを全力で伝えたいあまりに泣き叫んだり
一途で真剣な気持ちを持っている零の行動や表情などは見ていて何だかほっとする中身のある人間です。
2人が付き合って、純粋に好きな気持ちを伝え合うやり取りや、知り合いから恋人への変化を2巻でゆっくり進行させています。
2.遂にヒロインが巨人化して闘う!
1巻では、巨人化するだけでしたが、今回は遂にヒロインのパピコが巨人化して闘うにまで発展します。
巨人化して闘う理由もしっかりとあるのですよね。
それは、破壊されていく東京の六本木に零が居る。からなんですよね。
ユーザーによる投票によって選ばれた内容が実現する謎のサイト「ETE(enjoy the end)」。
当初は小学生の間で人気だったこのサイトも実行する内容が単なる遊びでは無い事もあって、大人達に間でも人気になっています。
龍を東京に出現させたり、お金を空から降らせたりといった内容でしたが今回は内容が一変します。
破壊神が東京に降臨 人口が100万人になる
という明らかに危ない内容。零の気持ちも虚しく届かず、ユーザーの票を集めて実行となります。
そして東京の六本木に降り立った一体の「破壊神」👇
もうこのビジュアルだけでも「ヤバイ」感じが伝わってきます。
パピコが巨人化する機械を植え付けられて一体どうなるのか予測もつきませんでしたが、この展開は熱いですね!
読んでて先が気になる展開となります。
主人公の零をパピコは救う事が出来るのか?破壊神の殺戮は止める事が出来るのか?謎のサイト「ETE」とは一体…?と先の展開が読めない(伏線が少ないです)状態で終了となります。
パピコは巨人化して破壊神にタックルしたので、それ相応のパワーはありそう?です。
3.謎のサイト「ETE」は一体…?
ギガントに密に絡んでくる謎のサイト「ETE」。
誰が操っているのか、実行者は?謎のままです。
作品の中に地球に近く宇宙船が描写されている場面が見られるので地球人では無い外部の生命体によるものかと予測しますね。
奥浩哉さんの作品はSFモノが多いというのもありますし。
ただ、伏線があまり見当たらず、今回のように突拍子も無い急展開になるので展開が予測しずらいです。
漫画を読んでいて次のページを開いたら驚きの展開が!といった感じの漫画なので読むのが楽しいんですけどね。
ある種のサプライズ的要素がある漫画かなと思っています。
それが読者の心を惹きつけてくれる作品ですので、展開は読めない方が良いのかもしれません。
謎のサイト「ETE」の実行だけが進んでいくのでは無く、「ETE」を操るバックが出てきて関わってくるのは間違いなさそうですね。
まとめ
今回もSF要素に恋愛要素という異色の内容で展開された漫画「ギガント」。
他に無い内容や雰囲気で新鮮味がある作品だなと感じました。
奥浩哉さんの作る漫画はガンツもいぬやしきもそうでしたが、漫画らしくて読みやすい漫画が多いですね。
大きな絵に少ないセリフで内容が伝わるのも魅力的です。