
春のメンズトレンチコートはいつから着るのがベスト?3月から着こなせます!
春のファッションで毎年注目を浴び続けるトレンチコート。

性別問わず人気のトレンチコートは注目している方も多いと思います。
しかし、春先は風が強い事や気温の変化が著しい為に服のコントロールが難しいのが現状。まだまだコートは手放せない不安もあるのではないでしょうか?
とはいえ、コートだと昼間は暑く感じますし、脱ぐと風の影響で寒かったりとバランスが取りずらいです。
トレンチコートは春先の暖かい気温に着用するイメージがありますが、実は3月から十分着こなしていく事が可能なアイテムなのです。
なぜなら、
1.トレンチコートは襟・袖・腰のベルトが風を防いでくれる
2.トレンチコートの生地が防風性に富んでいる
3.インナー使いによって気温に適した着回しが可能
4.トレンチコートのデザインによっては防寒性がある
からなのですよね。
もう少し詳しくお伝えしていきます。
メンズトレンチコートは3月から着るのがベスト!
トレンチコートは春先に着用するイメージが強いアイテムですが、3月から着ていく事がベストです。
その理由としては、春先の暖かさは期間限定でありすぐに初夏➡︎真夏と季節が変化していきます。よって、トレンチコートの出番を持て余したまま季節が過ぎてしまい着用期間が短くなってしまうからです。
3月は季節の移り変わりの時期もあって気温や環境が安定しないですが、トレンチコートには以下のポイントがあります👇
1.トレンチコートは襟・袖・腰のベルトが風を防いでくれる
2.トレンチコートの生地が防風性に富んでいる
3.インナー使いによって気温に適した着回しが可能
結果、春先の安定しない気温でもトレンチコートを着用していく事が可能です。
1.トレンチコートは襟・袖・腰のベルトが風を防いでくれる
トレンチコートの特徴として、
・大きめの襟と、襟元からの風を防ぐチンストラップ👇
・袖と腰への風を防ぐカフストラップとベルトが付いている👇

と風の侵入や汚れなどの侵入を防ぐポイントがあるのが特徴です。
この襟・袖・腰3つのポイントを使いこなす事で春先の気温の変化に対応する事が出来ます。
袖や腰のベルトに関しては絞る事でメリハリの付いた印象を与える事が出来ます。
特にトレンチコートは大きめのサイズ感である事が多いので、袖を絞ることは必須とも言えますね。
多少大きいサイズ感でも袖を絞る事でダボっとした印象を防ぐとともに、袖丈の調節にもなるので便利なポイント。
今まではボタンによって調整するコート(バーバリーなどがそう)が主流でしたが、最近は袖周りにもベルトを施したトレンチコートが出ています👇
小柄な体型の日本人メンズはベルトでの調節が可能なトレンチコートが取り入れやすいかと思います。
個人的には首元から風が侵入しないように防ぐ役割のあるチンストラップは窮屈な印象を与えやすい為、使用していません。
チンストラップを使わなくともトレンチコートは元々襟が大きいデザインなので、襟を少し立ててみたり首元にストールなどを巻きつけてあげると春先に適応した防寒性の確保と色物や素材の切り替えとしてアクセントになるのでおすすめです。

2.トレンチコートの生地が防風性に富んでいる
トレンチコートは生地に関しても防風性に富んでいる素材を用いているので3月の不安定な時期からでも着用可能です。
トレンチコートは元々軍用でレインコートの役割としても利用されていた歴史があります。よって「コットンギャバジン」と呼ばれる織り方の生地を用いている事が多いです。
コットンギャバジンとは、織り目がきつく丈夫に作られた綾織(糸を繰り返し繰り返し織り込んだ編み方)布の事をいいます。
表面に斜めの編模様がうっすらと見える事が特徴の布で、有名なバーバリー社の意見では、コットンギャバジンを作る際に糸の段階で防水処理を施してより防水性に特化した布に仕上げているという説もあります。
きつく織られている布地のおかげで春先の急な雨・風などの侵入をシャットアウトして防寒性にも対応出来るという事なのですよね。
3.インナー使いによって気温に適した着回しが可能
トレンチコートだけでは寒さに対応出来ないという方もいるかと思います。
そんな時はインナー使いによって気温に適した着回しが可能となっています。
トレンチコートはコートの中でも大きめの作りになっている物が多いコートです。
生地もウールなどのように身体のラインを取りやすい素材ではなく、コットンギャバジンなどのハリのある生地を使っているので、着込んだとしても変に膨らみが強調されないです。
トレンチコートのドレッシーな印象を程よく緩和させる、パーカー・ロングカーディガン・スウェット・ストールもしくはマフラーを着込むとトレンチらしさを残しつつ寒さ対策も出来るのでおすすめです。

トレンチコートは元々軍用のアイテムだった
トレンチコートが春先の気温変化にも対応しうるアイテムと詳しくお伝えしましたが、実はその背景に軍用のアイテムだった歴史があります。
![]()
トレンチコートの起源は第一次世界大戦のイギリス軍で、寒冷な欧州での戦いに対応する防水型の軍用コートが求められたことから開発されたものである。もっとも、その原型は既に1900年頃には考案されており、第一次大戦での普及が、一般への広がりの契機となったとも見られる。
「トレンチ(塹壕)」の称は、このコートが第一次大戦で多く生じた泥濘地での塹壕戦で耐候性を発揮したことによる。平時のファッションとして用いられるようになってからも、軍服としての名残を多く残す。
トレンチコートは100年以上も歴史のあるバーバリー社が考案したタイロッケンコートを改良し、防水加工を施したコットンギャバジンを布地に利用して作り上げています。

軍用として使用されていたアイテムとしての名残がトレンチコートにはあります。
いかに生地や裁縫が頑丈で、風を通しにくい便利なアイテムである事がわかります。
また、装飾が単なる飾りではなくてちゃんと意味のある装飾であるのでトレンチコートがチープな印象になりにくい事も分かります。
銃撃の衝撃から身を守るガンフラップ
ガンフラップはコートの前側(肩周り)に付いている装飾で、トレンチコートと一目で分かる特徴の1つですよね👇

銃撃において衝撃を和らげる為に付けられた布地は、雨だれによってコートが染みてこない構造にもなっています。
両端にガンフラップが施されたコートも出ており、個人的にjuha(ユハ)のコートはおすすめです👇
風や汚れの侵入を防ぐチンストラップとカフス
先述しましたが、首元からの風の侵入を防ぐチンストラップ👇
袖からの汚れや風の侵入を防ぐカフス👇

これらが防寒性、防風性、防塵性を伴ってくれています。
強度が非常に高いDリング
腰回りのベルト部分がDリングである事が多いですが、軍事用品をベルトに引っ掛けている事が多かったとのこと。

その重さに耐えるように強度な耐久性の高さを誇っています。
今ではシルエットの変化、風が下から入ってこないようにする程度になっていますが、強度は高いままの裁縫です。
物をぶら下げるエポーレット
ミリタリーアイテムには付属している事の多いエポーレット👇

水筒や物をぶら下げて移動する際に使われていました。また負傷した仲間をエポーレットを引っ張って移動する役割もあったと言われています。
それ以外にも階級を示すバッジをつける事もあったとのこと。
トレンチコートはビジネスといったフォーマルな場面でも着用されるイメージがありますが、ミリタリーテイストも含まれているいわばハイブリットなテイストのコートだと感じています。
このハイブリットこそがカジュアルにもドレッシーにも振り切らないバランスの取れたコーデを構築しやすい要素の1つなので万人に受け入れられやすいアイテムなのかもしれませんね。
まとめ
トレンチコートは気温差がある日や風の強い日で安定しない春先でも実は着用しても寒さに対抗出来るアイテムだとお伝えしてきました。
元々軍用のアイテムとして利用されていた歴史が背景にある事を見ておくとトレンチコートが便利でちょっとした気候の変動にでも対応しうるコートである事が分かります。
1.トレンチコートは襟・袖・腰のベルトが風を防いでくれる
2.トレンチコートの生地が防風性に富んでいる
3.インナー使いによって気温に適した着回しが可能
この3つの具体的なポイントがトレンチコートを寒さの調節が難しい3月から着用しても問題ない理由となります。
春の季節は短いですので、春先にしか着れないアイテムをなるべく長く楽しむ事も大事ですね。