低身長メンズでも似合います!ロングコートの選び方を徹底解説!
低身長メンズで、「ロング丈のコートは似合わない」と思う方は多いと思います。
私もそう思っていました。そしてファッションの幅が狭くなって心の底から楽しんでいませんでした。
ロングコート=似合わないという固定概念を持っており、着丈の短いアウターやジャケットばかりを選んでいた記憶があります。
しかし、低身長でもロングコートを着こなしている人は多くいます。
そこで疑問に思ったのですよね。「まずは選び方を考えれば良いのでは?」と。
今では冬のアウターはロングコートしかない状態でファッションを楽しめています。
ここで知って頂きたいのは、まず選び方のコツを知っていれば低身長メンズでも問題なくロングコートは似合うという事です。
諦めなくても十分可能性はあります!
選び方の基準・ポイントとしては、
サイズ感
1.着丈は70〜90台まで。100cm以上は選ばない事
2.ハリ感のあるコートは着丈70cm台、落ち感のあるコートは着丈80〜90cm台を狙う
シルエット
3.フレアシルエットかコクーンシルエットのコートを狙う
素材感
4.カシミヤ・Superシリーズ・テンセル・レーヨン・シルクなどツヤ感=高級感のある素材を選ぶ
デザイン
5.シンプルなデザインまたはモダンテイストの装飾・発色を狙う
以上5つを基準とします。
では詳細に移ります。
低身長メンズのロングコートの選び方
ロングコートと言えば、様々なテイストが含まれます。
トレンチコート・チェスターコート・オーバーコート・ステンカラーコート・スタンドカラーコート・フーデットコート・ベルデットコートなどなど。
丈が長いコートは大まかにロングコートと認識して良いと思います。
さて、低身長メンズがロングコートを選ぶ上でポイントが5つあると先述しました。
サイズ感
1.着丈は70〜90台まで。100cm以上は選ばない事
2.ハリ感のあるコートは着丈70cm台、落ち感のあるコートは着丈80〜90cm台を狙う
シルエット
3.フレアシルエットかコクーンシルエットのコートを狙う
素材感
4.カシミヤ・Superシリーズ・テンセル・レーヨン・シルクなどツヤ感=高級感のある素材を選ぶ
デザイン
5.シンプルなデザインまたはモダンテイストの装飾・発色を狙う
個人的な見解も含まれているので、ご了承ください。
1.着丈は70〜90台まで。100cm以上は選ばない事
まず、サイズ感に関するポイントです。
低身長のメンズが良くロングコートが着せられている感がある。などと言われる原因は、明らかなサイズ違いによるものです。
一般的な日本人男性の平均身長175cm以上の方だと似合うサイズ感のコートも、低身長(160cm台とします)だとトレンドのオーバーサイズを通り越して、「ド・オーバーサイズ」になる事があります👇
https://long-coat.uenoya.jp/2014/0147-130/
コートが似合いやすい着丈は膝から±5cmと言われており、無難な丈感は太ももを半分ほど覆う70cm台です。
トレンド感、普通感を払拭したい場合は膝下の80〜90cm台が良いです。
コートは着丈感で大きく相手に与える印象やコーデの難易度に関わってきますので、重要なポイントと言えます。
100cmを超える着丈はコートではなく、ローブのような印象になってしまい、難易度が格段に上がります。
くるぶしに近づけば近づくほどに。。。
よって「着せられている」印象になってしまう訳ですね。
2.ハリ感のあるコートは着丈70cm台、落ち感のあるコートは着丈80〜90cm台を狙う
着丈のサイズ感をもう少し分解した内容です。
生地感によって選ぶ着丈の基準です。
ハリ感のある生地(ボンディング・メルトン・ブロックテック)は、着用する人の体のラインを取る事なくそのまま被せた様なシルエットになりやすいです。
元々、ミリタリーやワークといった作業服に由来のあるテイストをコートに落とし込んでタウンユースに使用可能としたアイテムが多いです。
機能性や耐久性に特化している特徴もあります。
イメージしやすいのはユニクロのブロックテックコートですね👇
https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/411342/#thumbnailSelect
この様にハリ感のある生地で作られたコートは、
・体のラインを取らない為、誰でも着用しやすい
・スタイリッシュなシルエット
・耐久性がある(ミリタリー、ワーク調のため)
というメリットがある反面、
・サイズが大きすぎるとダボつきやすい
・生地自体に厚みと硬さが見られる
デメリットも存在します。
よって、ハリ感のある生地で作られたコートはオーバーサイズでダボつき=着せられている感を軽減する為に着丈70cm台をおすすめします。
落ち感(ドレープ)のある生地(シルク・レーヨン・カシミヤ)は、着用する人の体のラインに沿ってフワッと包み込む様なシルエットになる事が特徴的です。
布が柔らかくてしなやかな素材の為に、重力に沿って自然な布のたるみが発生する訳です👇
ドレープ=衣類を優美にまとわせる。意味合いがあるのも納得いきます。
ハンガーにかかっている状態では身幅も裾にかけても大ぶりな印象のあるコートも、着用時には帆を畳む様に落ち着いてくれるので低身長の方でも似合わせやすいという事です。
ハリ感のあるコートで着丈が長いとに合わせにくいアイテムも、落ち感(ドレープ)のあるコートならば着丈を長く設定しても何ら問題ないことが多いです。
何故ならば、落ち感(ドレープ)はドレス感のある上品な着こなしが出来るからです。
カジュアルで子供っぽい印象を与えやすい低身長メンズにとってドレス感のある大人っぽい印象はコーデを似合わせる基盤でもあります。
よって、落ち感(ドレープ)のある生地で作られたコートは体にまとわせる事の出来る上品なテイストの為、着丈が長めでも問題なく着こなせます。生地自体が比較的柔らかいので、袖が長ければまくれば良いですからね。
着丈80〜90cm台がバランス良い長さです。
3.フレアシルエットかコクーンシルエットのコートを狙う
ロングコートでも丈が膝付近になる着丈の場合、最大90cm台までを基準に選ぶと失敗しにくいですが、シルエットにこだわると更に良いです。
ファッションコーデには、
Iライン
Aライン
Yライン
の3つが主に存在しています。
これらのアルファベットの形に沿ってコーデのシルエットを決めていけばオシャレに見えやすくなる定義です。
まずフレアシルエットですが、肩から裾幅にかけて広がるシルエットなのが特徴的です👇
http://united-tokyo.com/products/detail.php?product_id=9876
裾広がりのシルエットだと、基本ラインのAラインを作りやすくなってコーデが決まりやすくなります。
フレアシルエットの落ち感(ドレープ)のある生地のコートを選ぶと体に沿って生地がまとってくれるのでおすすめです。
次にコクーンシルエットですが、メンズではあまり馴染みがないかもしれません。
サナギの様な楕円形の丸みをおびたシルエットの事で、Oラインとしてコーデを形成する事が可能です。
http://zozo.jp/shop/trove/goods/31295980/?did=54833068
コクーンシルエットは主にレディースで展開されているシルエットになるのですが、個人的に低身長メンズで着丈を90cm超えるコートを選ぶ際にはコクーンシルエットに意識すると良いと実感しています。
何故なら、
・裾にかけて内側にまとまるシルエットの為、ドレープ感を演出しやすい➡︎上品で大人っぽい印象に。
・肩狭め➡︎身幅広め➡︎裾狭めと形にメリハリがついており、ダボつきが軽減される。
・コートの裾の幅と脚の位置に段差が無くなって一体感が生まれやすい
だからです。
3つ目のコートの裾の幅と脚の位置に段差が無くなって一体感が生まれやすいが分かりにくいと思いますので、お伝えします。
低身長メンズが抑えておくべきポイントの一部として、スタイルをよく見せる事やいかに実際の身長よりも高く見えるか?です。
靴とパンツの色を同じトーンに揃えて一体感を作り、脚を長く見せる方法は王道です。
これをコートとパンツでも生かしていく。という事です。
コクーンシルエットのコートは裾にかけて丸みをおびています。すると太ももや膝周りに裾が近づいてくる訳ですね。
パンツのラインがそのまま「線」として繋がりやすくなる=一体感が生まれやすくなります👇
※左がコクーンシルエット、右が通常のシルエット
一体感が生まれやすいと言う事は、スタイルよく見せやすいという事にも繋がるので、低身長メンズにはコクーンシルエットのコートが特におすすめです。
4.カシミヤ・Superシリーズ・テンセル・レーヨン・シルクなどツヤ感=高級感のある素材を選ぶ
こちらはサイズ感、シルエット以外にもご予算が許せる範囲で良いとは思います。
低身長のメンズの方は日本人特有の童顔もあってか、子供っぽくカジュアルに見られやすい傾向にあります(もちろん例外もあります)。
なので、素材感にも気を配るとより説得力のあるコーデに仕上がりやすいです。
大きく4つの素材に今回は触れていますが、大まかに高級感や価格帯は、
レーヨン<テンセル<カシミヤ・シルク<SUPERシリーズ(140を超え出すと希少価値あり)
となりやすいです。
・レーヨンは、比較的簡単に染色しやすい素材なので、発色やツヤ感を出しやすい素材です。また、ドレープ感を出しやすいです。
・テンセル(リヨセル)は、柔らかくてサラッとした仕上がりが特徴的で美しい光沢感があります。
・カシミヤは、外気を遮断しながら保温性・保湿性に特化した素材で上品な光沢感を持ち合わせています。原料のランクによって希少価値と価格が変わります。
・シルクは、繊維自体が三角形の為に光の当たり具合でプリズム反射を起こし、美しい光沢感になります。劣化しやすいデメリットも。
・SUPERシリーズは、糸の細さを表す番手の事です。superの次にくる数字がその糸の細さを表しています。ヌメッとした光沢感が触り心地と見た目を格段によくしてくれる一方、価格と脆さが比例していきます。
どれも、ツヤ感とアイテム自体の高級感を増してくれる素材であり、比例して価格も上がります。
同時に大人っぽさを演出してくれます。
余裕がある時に取り入れたい要素です。
5.シンプルなデザイン、モダンテイストの装飾・発色を選ぶ
シンプルなデザインはthe.王道なので、割愛します。
モダンテイストの装飾・発色はデザインで選ぶ際のキーポイントです。
近年は柄、異素材、カラーをふんだんに使ったコーデやアイテムが増えてきています👇
https://www.wwdjapan.com/538677
地味感を払拭したい、他人との差別化を図りたい(無地でシンプルなロングコートはマス化しつつあるため)。。。
そんな低身長メンズの方に特にオススメな要素です。
本文でたびたび出てきますが、カジュアル感や子供っぽさを軽減する事が大切です。
ロングコートに装飾、カラーが含まれてくるとカジュアル感が出てきやすいです。
長身のメンズ、大人っぽいメンズよりも数倍の確率で出て着やすいですね。
なので、装飾・カラーのあるロングコートを選びたい際には、
・モダンテイストのカラー(グレー、ブラック、ベージュ、くすんだトーンのイエロー、ピンク)を選ぶ。
具体的には色合いに暗めのトーンを含ませたカラーですね👇
・スタッズやアクセサリーの装飾ではなくてベルテッド、ジップ、比翼仕立て、チンストラップなど機能性を兼ね備えたかつモダンテイストな装飾のある物を選ぶ。
元々機能性という意味のある装飾であれば嘘っぽくならないですし、自然とそのアイテム自体にも説得力はついてきます。
ベルテッドは洋服をベルトで固定してなびかないようにする…
ジップは洋服自体を閉める役目…
比翼仕立てはジッパーやボタンを隠して通常のジャケット等よりも防寒性・防風性に特化させる…
チンストラップは襟元のバタつきを抑えて首元に風が入らないようにする…
という機能性が裏側にはあります。
それぞれの装飾に意味のあるテイストが含まれており、過度に主張しないモダンな装飾である事をおすすめします。
まとめ
低身長メンズの方で「ロングコートは似合わないのかも…」「ロングコートを着てみたいけど似合うか不安」「ロングコートが似合いやすい基準がわからない」とお悩みの方に少しでも助け舟になれたらとお伝えしていきました。
選び方の基準・ポイントをまとめますと、
サイズ感
1.着丈は70〜90台まで。100cm以上は選ばない事👇
コートが似合いやすい着丈は膝から±5cmと言われており、無難な丈感は太ももを半分ほど覆う70cm台。
トレンド感、普通感を払拭したい場合は膝下の80〜90cm台が良い。
2.ハリ感のあるコートは着丈70cm台、落ち感のあるコートは着丈80〜90cm台を狙う👇
ハリ感のある生地で作られたコートはオーバーサイズでダボつき=着せられている感を軽減する為に着丈70cm台をおすすめします。
落ち感(ドレープ)は上品な着こなしが出来、体にまとわせる事の出来る上品なテイスト➡︎着丈が長めでも問題なく着こなせ、着丈80〜90cm台がバランス良い。
シルエット
3.フレアシルエットかコクーンシルエットのコートを狙う
フレアシルエットの落ち感(ドレープ)のある生地のコートを選ぶと体に沿って生地がまとってくれる。
コクーンシルエットはコートの裾の幅と脚の位置に段差が無くなって一体感が生まれやすい➡︎スタイル良く見せられる。
素材感
4.カシミヤ・Superシリーズ・テンセル・レーヨン・シルクなどツヤ感=高級感のある素材を選ぶ
レーヨン、テンセル、カシミヤ、シルク、SUPERシリーズ(140を超え出すと希少価値あり)は上品な光沢感があり、アイテムに説得力が増す。
デザイン
5.シンプルなデザインまたはモダンテイストの装飾・発色を狙う
モダンテイストのカラー(グレー、ブラック、ベージュ、くすんだトーンのイエロー、ピンク)を選ぶ。
スタッズやアクセサリーの装飾ではなくてベルテッド、ジップ、比翼仕立て、チンストラップなど機能性を兼ね備えたかつモダンテイストな装飾のある物を選ぶ。
ロングコートでも、いかに子供っぽいカジュアルな要素を減らすか?上品に見せるか?にかかってくると思います。
ロングコートを選ぶ際の参考にして頂ければありがたいです。