チェスターコート(メンズ)の選び方はデザインが大事!シンプルはオシャレになりにくい!?その理由をトレンド背景から具体的なチェスターコートの選び方まで徹底解説します。
チェスターコートはメンズファッションにおいて定番中の定番アイテムであり、モテを意識する際に必ずと言っていいほど登場するアイテムです。
なぜこんなにも王道なのか?
それは、全体的に縦長で細身のシルエットなので美しさがあるから。です。
スタイルも良く見せる事が出来てメンズコート類の中では選ぶハードルが単体でもコーデをイメージした時でも低く手に取りやすいです。
しかし、「チェスターコートを着てみても何だかオシャレに見えない」「今はどんなチェスターコートを選んだらオシャレに見えるの?」と思う方はいるのではないでしょうか?
かく言う私もそう思って考えていました
そう、今からチェスターコートに初めて手を出す方や手っ取り早くオシャレに見られたい!方は「チェスターコート」はオススメしません。
※ここで言うチェスターコートは、「the.チェスターコートで定番の型」の事を指します。
では、なぜチェスターコートはオススメしないのか?結論からお伝えしますと、
・現在のメンズトレンドの変化
・チェスターコートはマス化している
・オシャレと思ってもらうには、意外と合わせるインナー類が難しい
だからです。
じゃあ、「チェスターコートじゃダメなのか?どんなコートが良いのか?」と思うかもしれません。
実はチェスターコートを原型として展開されているコートが近年多く出ています。具体的には、
・チェスターコートの型に変化球を付けたデザインを選ぶ
・ダブルブレストのコートやオーバーコートを選ぶ
と良いです。
オーバーコートに関しては以下の記事に詳細を記載しておりますので、省略させていただきます👇
では詳細に移ります。
現在のメンズトレンド事情
現在のメンズファッション業界の背景としては、
派手感とカッチリ感のミックスとも言えます。
具体的に言いますと派手な要素を柄(ヘリンボーン、千鳥格子、チェック)👇
ジョンローレンスサリバン19ss
https://www.fashionsnap.com
ルメール18aw
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異素材(ボア、ムートン、ベロア、PU、コーデュロイ)👇
ウル18-19コレクション
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クリスチャン・ダダ18aw
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カラー(ネオン、原色カラー)👇
ランバン19ss
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マルニ19ss
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で魅せている印象にあります。
3年ほど前はクリーンでシンプル、洗練された印象の強いファッションがトレンドに火をつけ、それに該当するシンプルなチェスターコートが爆発的な人気を博しました。
私個人も思い返すのですが、3年前は「チェスターコート凄くかっこいい!」「ハットやクロシェットと合わせている人を見ると憧れていた」事を思い出します。
ですが今はどうでしょう?一気にマス化してチェスターコートのコーデを見たりしても「オシャレで憧れる!」とはなかなかいかないのではないでしょうか?
一方、こちらのチェスターコートでコーデを組んでいるとオシャレですよね👇
このトレンド背景が重なっている事や、チェスターコートがマス化している事が大きな理由でもあると思います。
チェスターコートはインナー選びが難しい
チェスターコートはそれ単体だと選びやすく手に取りやすいアウターですが、意外とインナー選びが難しいアウターでもあります。
これは現在のトレンドや、チェスターコートとチェスターコートを用いたコーデが背景にあると思うのですが、
一般的にチェスターコートにはパーカー・タートルネックニット・クルーネックニットを良く合わせるのが王道かと思います。
しかし、これらインナーとして使用したコーデは王道のコーデであるので「綺麗には整っているけど普通。けどオシャレまではいかない」となるものです👇
https://wear.jp/ks88/13892528/
また、チェスターコートそもそものデザインが似合わせるインナーの範囲を少なくしている可能性もあります。
一般的に王道な「the.チェスターコート」のデザインですが、衿もとの角度が鋭利かつボタンまで遠いです。いわゆる深めのVネックをしています👇
ステンカラーコートと異なり、よりシャープで縦長の美しいラインを元々細めの形であるチェスターが更に印象を持ち上げています。
この深めのVゾーンが合わせるインナーを限定化する可能性があるのですね。
首元への隙間が大きく出来てしまいますので寂しさや頭が目立ちやすくなります。
よってタートルネックやパーカーといった首回りにボリュームが出せるアイテムが比較的簡単に似合わせやすくなるのです。
個人的にはチェスターコートのラペル(襟部分)を上手く利用し、似たテイストであるテーラードジャケットやテーラードタイプのニットを色や柄を用いてレイヤードしていくと面白いとは思います👇
また、マフラーを身体におおってみるのも良いです👇
しかし、元々細めな作りであるチェスターコートはインナーを重ねると着膨れしやすいので、レイヤードが難しいかもしれません。
チェスターコートはデザインで選ぶ
本題に移ります。
では着こなしも手に取りやすさもハードルの低めなチェスターコートを選んで手っ取り早くオシャレに見せるにはどうしたら良いのか?
それは冒頭でもお伝えしましたが、チェスターコートの型に変化球を付けたデザインを選ぶです。
具体的にはシンプルで原型のチェスターコートの型ではなく、
1.ラペルが特殊な形をしている。
2.シルエットを崩している
3.ベルトやジップなど装飾がある。
この辺を狙うと上手く行きやすいです。
※派手な柄や派手な色のチェスターコートも良いですが、ホストやチャラいイメージが先行しやすい可能性が高くなりますので注意が必要です。
1.ラペルが特殊な形をしている。
この特殊な形とは、丸みを帯びているラペルやダブルブレストにも見える大きめのラペルといった具合です。
ラペルとは、洋服のエリもとにかけて続く折り返し部分の事を指します👇
ラペルの中でもノッチドラペル、ピークドラペル、ショールカラーなど種類は多岐にも渡りますが、チェスターコートのラペルは細身で角度も鋭利なこのデザインから離れてみるとだいぶ印象が変わります。
例えばこちらのコート👇
UNITED TOKYO Super140’sショールカラーラップコート
チェスタータイプのコートですが、ラペルが弧を描くように丸いです。こちらはショールカラーです。
ショールカラーはヘチマの様な形からきており、丸みのあるラペルが上品さと色気・柔らかさを出してくれます。
上品さ×色気な印象です。
こちらはノーカラータイプのチェスターコート👇
ノーカラータイプは首回りが寂しくなり、頭が極端に目立ちやすいデメリットがあるのですが、こちらのタイプはノーカラーといえど襟がある部分に高さがある特殊なタイプ。
シンプルですが、王道のタイプより変化の付いた真新しい印象です。
シンプル×真新しい印象となります。
ラペルが特殊=上品さ×色気とシンプル×真新しい印象
2.シルエットを崩している
シルエットを崩しているチェスターコートもオススメ。
元々チェスターコートはドレッシーなデザインでスーツにも合わせやすい印象にありますが、シルエットを一気に崩す事でドレッシー過ぎない抜け感を演出出来ます。
サイズがきっちりしたチェスターコートから引き算の容量で上手く抜け感を演出したのが作りを崩すと言う事ですね。
ドレッシーに振り切ったアイテムを崩したシルエットでコーデしているのはパリコレでも海外スナップでも良く見られます。
以下のチェスターコートはビジネスやパーティーで良く使用されるトレンチタイプやダブルブレストタイプに寄せて、それを崩しているチェスターコートです👇
BEAUTY&YOUTH ツイード チェック チェスターコート
STUDIOUS オーバーサイズダブルロングチェスターコート
既存のデザインを引き算の要領で上手く抜け感を表現しているので、キメ過ぎない雰囲気も作れます。
シルエットを崩している=抜け感×雰囲気が良い印象です。
3.ベルトやジップなど装飾がある
こちらは近年増加しているタイプです。
トレンドが派手目になってきている、シンプルな中に変化を付けたアイテムがコーデに面白さや真新しさを作ってくれるからだと思っています。
ベルトやジップなど装飾がチェスターコートに付いている事によって、モード=流行な印象に変化します。
ただ注意していただきたいのが、ベルトが付いたタイプは元々レディース色の強い印象があるため、ウエストのくびれがより目立つ可能性があります。
ユニセックスな印象はメンズコーデでもアリ。ですが、メンズライクな印象を含ませたいところですのでコートのサイズは大きめを選ぶのがオススメです。
他の装飾に関しては、コートの実用性範囲内での装飾=バランスが大事です。ポケットや留める場所など実用的な部分に装飾が存在するのは違和感がありません。
しかし、不自然な場所の装飾や過度な装飾はメンズコーデに違和感を与えてしまいかねないので注意が必要です。
具体的だとこちらのコート👇
STUDIOUS テンセルツイルベルテッドリラックスチェスターコート
シンプルな定番のチェスターコートにベルトが付いたタイプです。リラックスシルエットなのでウエストのくびれが目立ちにくいです。
URBAN RESEARCH ROSSO MEN スーパー100’sメルトンオーバーコート
こちらのタイプもチェスタータイプですがラペルの位置が通常よりも高めに設定されており、加えてオーバーサイズのベルトタイプ。
ベルトが付くだけでも上品さと色気が一気に増しますね。
シンプルでドレッシーなチェスターコートに切り替え生地が付く事によって切り替え部分が差し色になったりサイズ感を考えなくても変化を付けやすいです。
チェスターコートに装飾がある=簡単×おしゃれという印象です。
まとめ
今回はマス化したシンプルで王道なデザインのチェスターコートはオシャレに見えにくい?を筆頭に、誰でも手に取りやすいチェスターコートの雰囲気は残しつつどんな選び方をすれば良いのか?ご説明していきました。
シンプルで原型のチェスターコートの型ではなく、以下の3つの選び方を念頭に置いておくと着用時にどんな印象になるやすいのか?までまとめました👇
1.ラペルが特殊な形をしている。
ラペルが特殊=「上品さ×色気」と「シンプル×真新しい」印象を与えやすい
2.シルエットを崩している
シルエットを崩している=抜け感×雰囲気が良い印象を与えやすい
3.ベルトやジップなど装飾がある。
チェスターコートに装飾がある=簡単×おしゃれという印象を与えやすい
「シンプルなチェスターコートだとコーデは整っている。しかしオシャレには見えづらい。」と悩んでいる方などのキッカケにもなればと思います。