伝え方が下手だと悩んでいる人は必読!「伝え方が9割」のまとめです。
「仕事で相手に上手く伝えられない」「自分は伝え方が下手くそだ…」と悩む事はありませんか?
私も非常に口下手で、人生で損をしている事が多かったように思えます。
社会の中で対コミュニケーションは必須です。「なぜあの人はあんなに口が上手なのだろう…」とずっと考えていました。
この悩みを解決するきっかけを与えてくれたのが、佐々木圭一さんの「伝え方が9割」👇
伝え方によって相手への印象や、イエスに変える伝え方の方法が分かりやすく載っています。
また、方程式のように覚えてそのまま使う内容ではなく、根本的な考え方・技術をお伝えしている本ですのでコミュニケーションにおいて応用が効きやすいと感じました。
今回の記事で分かる事
では、早速お伝えしていきます。
伝え方が9割のまとめ
「伝え方には技術があり、共通のルールがある」「感動的な言葉は作る事ができる」事を筆頭に少し言葉を変えるだけで相手のノーがイエスになるという内容です。
人は目に見えるモノにこだわろうとしますが、伝え方や言葉といった目に見えないモノは学んだ事がない人が多いと思います。
特に日本人はアメリカなどの先進国と比べて学校でディスカッションをする機会が圧倒的に少ないと言われています。
子供の頃からの教育によって伝え方をコミュニケーションの中で上手く伝えられない人が多いのが事実のようです。
本書に記載されているポイントと要点を掴んでおけばビジネスから日常の人間関係の構築に早速使っていく事が可能です。
イエスに変える3つのステップ
結果的に同じ事を要求しているのに、人によって「ノー」と言われる人と「イエス」と言われる人に分かれるのはなぜ?
ということに関してポイントをまとめてあります。
ステップ1.自分の頭の中をそのまま言葉にしない
ステップ2.相手の頭の中を想像する
ステップ3.相手のメリットと一致するお願いを作る
1.自分の頭の中をそのまま言葉にしない
相手にイエスと言ってもらうには、自分の思った事をそのまま言葉にするのはバクチと一緒であると述べています。
それは、自分の欲求を直接相手に伝えている事と一緒で相手へのデメリットが強く反映されて伝わる可能性が高くなるのだと解釈します。
2.相手の頭の中を想像する
頭に思いついた言葉をそのまま相手に伝えた場合、結果的にどういった反応になるのか?予測します。
普段相手が考えている事(好きな事、興味を惹く事、嫌いな事)を想像して、把握します。
3.相手のメリットと一致するお願いを作る
相手にとって望んでいる結果(メリット)だけを伝える事で、結果的に自分がしてほしいことに繋がればOKということです。
「新しく出来たスイーツショップがある(相手がトレンド好き&スイーツ好き)から仕事終わりに(ついでと言う事で余計なハードルは課されにくい)行ってみない?」
といったように相手のメリットを優先的に伝える事で、結果的には自分とデートしてほしいお願いに繋がります。
基本的なステップは分かりますが、無限にあるパターンの中で相手のメリットを思いつくのは難しいと思います。
そこで、いくつかの切り口(パターン)を用意してくれています。
イエスに変える7つの切り口
相手の頭の中を想像することでそれがメリットとして言葉に変換する事が出来ます。
言い回しをパターン化する事で、切り口として発展する事が可能です。
1.相手の好きなこと
2.嫌いなこと回避
3.選択の自由
4.認められたい欲
5.あなた限定
6.チームワーク化
7.感謝
1.相手の好きなこと
これが最も「相手の頭の中を想像して言葉の切り口にする」王道だと言われています。
相手の好きな事を切り口にする事で興味を持っていくと言う事です。
ここでは、自分の都合+相手のメリットを組み合わせるのもOKと記載されています。
例えば、状況は変える事が出来ない(混んでいる)事を相手の心を変える事が出来た事例です。
「お席でお待ちください」を「ごゆっくり、お支度ください」と変える事で、
・相手にはゆっくり支度をする心の余裕が出来る
・混雑状況を緩和したい欲求も叶う
win-winの結果になります。
2.嫌いなこと回避
相手にとって「これは困る…」といった事を切り口に入れる事で、お願いを聞いてもらうやり方です。
相手が困る事をわざわざ教える事で、相手にとって良くない事を回避出来る事はもちろんのこと、自分のお願いを同時に叶える事が出来ます。
なので、「〇〇をしないで!」というこちら側のお願いでは相手が動かない事を「こういう結果になってしまいますよ、困りますよね?」といったニュアンスで伝える切り口の1つです。
3.選択の自由
人は判断が得意では無いとされています。
一方で比較してそこから決定することに関しては得意です。
価格.comや比較サイトが人気で、複数の中から選ぶ時に良く利用するのは人間心理を良く考えているからなのですね。
会話や文章で相手に取り入れる際にも2つ以上の選択肢を相手に与え(選択肢は多いが、結末は一緒)、相手に選んでもらう事で「選択の自由+好みな事」のダブルメリットになってお得感を出す事が可能です。
4.認められたい欲
もともと人間には誰かに認められたい欲(承認欲求)が存在し、マズローの欲求5段階説でも提唱されています。
自分の事を認めているのですよ。といった事を先に相手に伝えてからお願いを伝える事で相手に悪い気を持たせずに「イエス」と言ってもらえる可能性が期待できるという事です。
5.あなた限定
人は特別感や限定に弱いです。
お店で「期間限定」や「商品が残り1点」と書いてあるとついつい手にとってしまいませんか?
特別感を出す事で満足感や感動となって相手へのメリットとして響きやすいです。
6.チームワーク化
相手が面倒だと感じる事に対して効果的と言われています。
例えば、部屋の片付けや電気を消す事が面倒と感じている場合。
ただ、「やって」と伝えても面倒な事は人はやりたがらないと思います。
それを「一緒にやろう」とチームワーク感を出す事でやってくれる可能性が高まります。
ただし、自分も動く事が前提です。
7.感謝
こちらは最終手段にして最大の方法と言われています。
「ありがとう」と感謝される事で、相手は「ノー」といいづらいです。
多用すると口だけになってしまいそうですが。
相手が感動する強いコトバをつくる方法
世の中の情報量は10年で530倍になったと言われています。
個性的なコトバでないと人に見向きもされなくなったということになります。
人は感動する事で動かされる生き物です。
美意識を鍛える事で相手が感動するコンテンツを提供できる本も出ている事もお伝えしました👇
強いコトバをつくる事で相手が感動して動く伝え方へと変化します。
また、以下の5つの方法はコトバで伝える以外にも、文章として相手に訴えかける際にも非常に効果的だと考えます👇
1.サプライズ法
2.ギャップ法
3.赤裸々法
4.リピート法
5.クライマックス法
1.サプライズ法
伝えるコトバに驚きのキーワードを付ける方法です。
「!」マークを付ける事で相手に伝わる印象はガラリと変わるわけです。
好き➡︎好き!に。
おめでとう➡︎おめでとう!に。
いたってシンプルですが、プロも使用している基本中の基本とのこと。
サプライズワード例は、
があります。
サプライズ法をつくるには、
1.伝えたいコトバを決める
2.適したサプライズワードを入れる
この手順で行います。
2.ギャップ法
あえて伝えたいコトバと反対の意味合いを持つコトバを先に挟む事でギャップを作る方法です。
著名人が良く使用している方法と言われています。
「好き」と「嫌い」のワードを使うことにより、強いギャップが生まれて人の心を掴む事が出来ます。
1.伝えたいコトバを決める
2.伝えたいコトバの正反対のワードを前半に入れる
3.前半と後半が繋がるようにアレンジを加える
この手順で行います。
3.赤裸々法
コトバに体温を感じさせてプロのように相手の心をグッと惹きつける効果が期待出来ます。
自分の体の反応はわざわざ言葉に出さないかと思いますが、それをあえてコトバにして表すとイキイキとしたニュアンスになります。
1.最も伝えたいコトバを決める
2.自分の「体」の反応を「コトバ」にする
3.伝えたいコトバの前に入れる
この手順で行います。
自分の「体」の反応を「コトバ」にするが最大のポイントで、どういう状態になるのか?イメージします。
顔は➡︎顔が真っ赤
喉は➡︎喉がカラカラ
息づかいは➡︎息ができない
などといった表現です。
4.リピート法
相手の記憶に残したい時に使用します。
記憶に残り続ける音楽にはリピート法が使われていると言われています。
1.伝えたいコトバを決める
2.繰り返す
たったこれだけです。
5.クライマックス法
相手に「これだけは聞いてほしい!」時に便利です。
切れかけた相手の集中力を即効で入れられます。
1.いきなり「伝えたいこと」を話さない
2.クライマックスワードから始める
この手順で行います。
クライマックスワードとは、
といった、結論などの人が興味をひくワードのことを指します。
伝え方が9割を読んで実践した体験談
口下手な人でも信ぴょう性はあるのか?読んでいて思いました。
そこで実際に口下手な私がポイントを踏まえて実践した結果、上手くいった体験談をお伝えしていきます。
考えてコトバに出す事で上手くいった
これまで私は思った意見やお願いをそのままコトバにしていました。
直接結論を伝えられた気になっていましたが、どうも了承を得られない結果に。
相手のメリットや好きな事をコトバにするには難しいと感じるものの、とりあえず思った事をそのまま口に出さない意識を徹底しました。
すると、OKをもらえる確率が格段に上がりました。
感謝のコトバを先に伝える事でお願いがラクに
仕事を進めていく上で必ず相手に業務をお願いするほどの莫大な量が出てきます。
それを自分で背負い込むよりも相手にお願いするのが得策ですが、嫌な顔されないか気になってなかなかお願いしずらいですよね。
まず日頃の感謝の気持ちをコトバにしてお願いするようにしました。
すると、お願いをしやすくなった事に踏まえて相手とのコミュニケーションも上手くいきました。相手の思っている事やプライベートな事まで知る事ができたのです。
また、嬉しいことに職場内だけで無く、外部の人との関わりも円滑になる結果に。
思わぬ出来事に驚いています。
話し方に抑揚がついた
伝える事が下手だと感じている方は、話す事も苦手としている方が多いのではないでしょうか?
上手く話そう、伝えようと考えすぎて感情の無い話し方になっていたり…
私も棒読みや感情のこもっていない抑揚のない話し方で、相手に伝わりにくい状態でした。
そこで、サプライズ法やクライマックス法を取り入れる事で、抑揚のない話し方に感情が入ったようなニュアンスとなって相手にも伝わりやすくなりました。
抑揚のない話し方でつまらないと言われていたのが、ラクで楽しいというポジティブな印象へ変わりました。
まとめ
伝え方は言葉から文章と幅広く応用できる事に気付かされます。
人間関係においてコトバや文章で相手に何かを伝える事は必須な要素。
ポイントだけでも覚えておくことで、伝え方が下手だと感じている人でもコミュニケーションの可能性を増やす事が出来ますよ!