「1分で話せ」書評と要約!実践ですぐに使える重要なポイントを厳選!
相手に何かを伝える時、時間をかけてしまう事多くないですか?
日本人は小学生以降ディスカッションをする機会や相手にどのようにして伝えるべきか?海外と比較して十分に教育を受けていないと言われています。
また、日本人特有の相手を気遣う精神が裏目に出てしまうことも。
- 思った事が伝わっていない
- 自分の意見がなかなか通らないし覚えてもらえない
- 話していて自分が結局何を伝えたいのか分からなくなる
などなど私も相手に伝える時にこのような問題にぶつかる事が多かったです。
そんな時に少しでも会話の助けになればと思って読んだのが、「1分で話せ」。
タイトル通り1分で話す事が大事なのですが、短い時間だからこそ相手に伝わりやすくなるし相手に伝える事を目的とするのでは無くて相手を動かす事が目的としていない人が多い。
などと記載されています。
今回、人気書籍の1分で話せを時間が無くて読む暇が無い、特に重要な部分をサクッと知りたい人へ、
- イラスト付きで重要な部分だけ抜粋して時間が無くてもササッと分かります。
- 基本的な部分と実践向きな部分に分けて要約しています。
- 社会の場で今すぐ使える要素
をお伝えしていきます。
1分で話せの内容を要約
書籍の内容としては、1分で話す事の大切さについて書かれています。
人は話を80%以上聞いておらず、1分でまとまらない長い内容の話は結果的に伝わらない事を具体的に記されています。
長い時間話せば話を聞かないのは当たり前と誰もが感じる事ではありますが、実際に自分が伝えたい内容を話している現代人が多いとのこと。
「右脳」と「左脳」に働きかけられるような伝え方をしないと人は話を聞いてくれません。
感情的なマインドに働きかけ、論理的なロジカルを含ませた伝え方をすることで両方の脳に訴えかける事ができるとのこと。
私が好きな洋服に関して日常的に感じた事をお伝えしますと、良い服だと感じていても実際に購入(行動)することには必ずしも繋がってこないということです。
※感情は高ぶり、良いな!と思っているが、裏付ける根拠や決定打がない為、購入までには至らない場面。
1分で話せとありますが、短いだけでも意味が無いと感じたのが読んでて気づいた点。
- 短いと注意を引く事が出来ますが論理的に欠けやすい。➡︎左脳(裏付け)に働きにくい。
- 論理的な内容を提示しすぎてしまうと話が長くなり過ぎて今度は話を聞いてもらえない。➡︎右脳(感情面)に働きにくい。
といった状態になるのかなと感じました。
相手に伝えやすい内容にするには整理が必要
迅速かつ丁寧に伝える事が大切ですが、そもそも伝える目的を再確認する事が大切です。
内容や自分の行ってきた事を話すのでは無く、ゴールに相手を動かしていく事が目的だと筆者は語っています。
何のためのプレゼンなのか?何のために自分は相手に頑張って伝えるのか?何度も確認しながら行わないと伝える為だけのプレゼンとなります。
結果相手を動かす事が出来ない、ゴールが達成出来ない。ということになります。
そこで、伝える前に整理する事が大事なのですよね。
伝える前に整理する事 | |
1.伝える相手はどんな人か? | ・立場は? |
・興味関心ごとは? | |
・自分に求められていることは? | |
・テーマに対して理解していることは? | |
・何に対してネガティブになるか? | |
2.ゴールは何か? | |
・相手を動かす事を目的とする |
これらを記載して一旦整理すると、「何を伝えれば相手を動かす事ができるか?」に少しでも近づく事が可能です。
左脳に訴えかけるにはロジカルが重要
右脳と左脳両方に短い時間で相手に伝える事が大切ですが、まず左脳から。
左脳に訴えかけるにはロジカルが重要と言われています。
ロジカルとは根拠のある結論と言われており、ストーリー性が無いと上手く伝える事が困難となって何言ってるのか意味不明な状態に….
〜だからココが好きです。のようにつながりのある文章になっていないといけないという事ですね。
繋がりのある文章にする為には、主張➡︎根拠➡︎結論が必要となってきます。
主張を裏付ける為には根拠が必要ですが、根拠はいくつかに分けて話すとまとまりやすくなります。
結論は自分の中にある知識と外部からの情報をミックスさせて良い方向へ行動する為の目的を見出す事です。
結論は「考える」行動ですが、頭を何と無く動かしている状態は「悩んでいる」行動となっており、明らかに異なる行為なので注意が必要です。
結論を出す為に必要な「考える」行為は情や中身を抜きにして自分に問うている状態。
結論に至らない「悩んでいる」行為は考えが頭の中をグルグルと駆け回り、無限ループに陥っている状態との事です。
ロジカルに内容を作る時はピラミッドストラクチャーが有効と言われています。
相手に伝える時・相手を動かす時・相手の話を整理するときに重要となるので覚えておくと様々な応用が効きます。
実践で使える例として挙がっていましたが、
- まず結論をハッキリと伝える
- それは3つ理由があります。なぜなら〜です。と根拠を述べる
- 例えばこういう具体例があって〜など実例を元に伝えることでより裏付けのある内容になる
この順序で伝えることを意識すると会話にごちゃ混ぜ感が減って伝わりやすくなるのと同時に、相手から「この部分はどう考えているの?」と質問がきた際に頭の中が真っ白にならずに返答する事が可能となります。
仮に会話のなかで、「売り上げはどうなのか?行うのは面白いし良いと思う。でもこれらの要素を踏まえてこのままで良いの?」と言ってきたとします。
そんな時は投げかけてくる1つ1つの言葉を上記のピラミッドに振り分けて考えると良いです。
すると、
- 売り上げはどうなのか?➡︎曖昧だから「やり直し」の根拠部分。
- 行うのは良いと思う➡︎「GOサイン」の根拠部分。
- このままで良いのか➡︎結論まだダメ。
と整理する事が可能なので、今の状態で何割OKなのか?どこを修正して再度伝えれば良いのか?分かります。
右脳に働きかけるにはビジュアルが必要
右脳に働きかける伝え方としては、イラストや写真を相手に見せる事が効果的と言われています。
人はイメージを想像する事で、自分自身の成功したイメージやその場所にいるワクワク感も出てくる事で感情が揺さぶられるのですね。
相手の感情を揺さぶる為には頑張って相手に言葉で伝えようとせず、イラストや写真を見せる事。
これを意識すると効率的にイメージしてもらいやすいです。
いかに相手の立場になって話すか?
初めの方で、人は話を80%聞いていないとお伝えしました。
これを踏まえて相手に何か伝える際、いかに相手の気持ちや立場になって話すか?が大事になってきます。
なぜなら相手の気持ちになって考える事は相手の事に興味を持つ事に繋がり、どんな風に伝えれば気持ち良いか?楽しく聞いてもらえるか?などが分かるようになり、説得力が増すからです。
ここでは、メタ認知と呼ばれる「主観の自分」を修正していく事が大事と説いています。
主観の自分とは自分から見た相手の表情を指します。主観だけでは相手にどう伝わっているか?がわからないので客観的な視点が重要となります。
客観的に見ると、自分はどんな表情で声のトーンで相手に伝えようとしているかな?右脳(感情)と左脳(ロジカル)に働くような短い言葉で話せているかな?と見て修正する事が可能です。
さらに、相手に憑依した形で自分自身を客観的に見ることも大事だと言われています。
主観的な自分の姿と客観的に見ている自分の姿を相手の立場から見ることで2重に見る事が出来て修正レベルも向上し、よりレベルの高い内容に変化するからです。
1分で話せの実践的な内容
1分で話せの実践的な内容をまとめました。
社会人の方で同僚や部下、上司へプレゼンや会話を円滑に進める上でタメになると私も実感した事を中心に載せてあります。
相手を動かすには時間をかける
人を動かす事って簡単ではなく、プレゼンを行って成功する人は何日も練習と試行錯誤を重ねている方が大半との事です。
時間を惜しまない事が重要であり、相手の事を研究したり、相手に印象づけるにはどうしたら良いか?考える必要があります。
まとめ
今回は有名な著書「1分で話せ」の内容を特に重要な部分に絞ってお伝えしていきました。
職場だけでなく、誰かと会話をする時や簡潔に分かり易く伝えたい時にも使える内容だと感じています。
実行しやすい中身ですのでおすすめです。
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